安楽寺は信州最古の禅寺。
境内の奥にたたずむ塔は日本で唯一の木造八角塔で、長野県で最初に国宝に指定された。
塔は本来、お釈迦様の遺骨を奉安したものだが、中世以降は特定の人物や戦死者の
供養の建てられたものが多いため、恐らくこの塔も北条氏の供養塔として建てられたものと考えられる。
一見四重塔に見えるのだが、一番下の屋根は「裳階」と言われており、ひさしに相当するので数えないそう。
本堂のある位置から入場料を払い、木々の間に整備された階段を数十段と上っていくと
その塔はある。
造りがとにかく細かく、あの湾曲した木はどのようにして切り出したのかと
考えさせられる。
八角ともなると立体的かつ厚さを感じ、圧倒された。
塔に着くまでにかなり階段を上るので
ご高齢の方や身体に不自由がある方だと近くまで行くのは厳しいかもしれない。
しかし、下から見上げる八角三重塔も十分に存在感があるので是非訪れてみてほしい。
管理番号 | 3 |
---|
カテゴリ名 | 歴史文化スポット |
---|