d-commons.net考察 その5 「記事」と「マイサイト」 言葉の融和
前回に引き続き、UIの考察についてである。
前回 d-commons.net考察 その4 デザインと迷子
このd-commons.netでは、記事の投稿者名をクリックすると「〇〇のサイト(所謂マイサイト。〇〇には投稿者名が入る)」という場所へ飛ぶ。
マイサイトでは、投稿者の成果物が閲覧可能であり、アーカイブとしての役割を持つ。
個人的には「〇〇のサイト」の「サイト」という表記は一瞬で理解しにくく、自分がどこへ飛んでしまったのか分からなくなると感じた。少なくとも、自分が初めて投稿者名をクリックした時、信州上田デジタルマップではなく別のサイトへ飛んでしまったのかと混乱した事がある。
(別ウィンドウで表示されたため余計に混乱したという事情もある)
これは「サイト」という言葉と「アーカイブ・成果物の集まり」という意味がマッチしていない為に(あるいは自分が意味を汲めなかった為に)、混乱したのだと考えている。
要するに、言葉の融和が取れていないように思える。
例えば、動画投稿サイト「YouTube」の場合、投稿した動画がまとめられている場所を「チャンネル」と呼ぶ。「動画一覧」や「投稿物」などと言った直接的な名前ではないが、チャンネルという呼び名は一般化している。これは映像作品である「動画」と「チャンネル」という言葉の親和性が取れている為、チャンネルという表記でも違和感がない。
(親和性が取れている理由として、従来チャンネルという呼び名はテレビやラジオ等の映像作品及び音声を流す媒体で扱われていた。テレビやラジオと同じく、音声や映像を扱うYouTubeではチャンネルという言葉がフィットしている)
一方、d-commons.netの場合「アーカイブ・成果物の集まり」と「マイサイト」という言葉の結びつきが、今一つ弱いように見える。
〇〇のサイトという表記ではなく、〇〇の投稿物、といった分かりやすい表記にした方が言葉の親和性が取れており、現在地の状況を飲み込みやすい。
マイサイト、という呼び名を続けていく場合は、投稿物という言葉との融和が必要ではないだろうか。
あるいは「マイサイト」「投稿物」の呼び方をどちらか一方に定めるのではなく、両方表示するという選択もある。
まとめ
1、「〇〇のサイト」という表記で閲覧者は意味を汲むことができるのか?
2、「〇〇のサイト」という表記は投稿物・成果物という言葉とマッチしているか?
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投稿者 | シャオリン |
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