上田小県近現代史研究会ブックレット第28号『上田小県における感染症の歴史』
【編著・発行】上田小県近現代史研究会
【発行】2021年12月10日
【定価】600円(税別)上田市内の書店でお買い求めください。
パンデミック(世界的大流行)はこれまでも幾度となく立ち現れ、先人たちもその度に脅かされてきました。多くの命が奪われ、社会活動に支障をきたしました。しかし、その都度全力で立ち向かい、できる限りの対策を講じて乗りこえようとしてきました。なす術もないと思われた時でさえ絶望せず、しばしば神仏に疫病退散を祈り続けました。(略)
もう一度各章にわたり取り上げたテーマについて、明らかにできた教訓や課題、厳しい条件の中でも命や暮らし、さらには文化を守るための人々の努力があったことを確認してみましょう。(おわりに pp.136-137)
目次
はじめに
第一章 感染症の歴史
第一節 開港と感染症
(一)第二の開国=コレラの大流行
(二)天然痘克服の道
(三)不平等条約と検疫
第二節 産業革命と感染症
(一)産業革命と結核
(二)上田小県の製糸工場と結核
(三)大正期に社会問題となった結核
(四)製糸工女に最も多かった病気は感冒
(五)結核予防の歴史
第三節 戦争と感染症
(一)西南戦争とコレラ
(二)日清戦争と感染症
(三)軍隊と性感染症
(四)陸軍の主導した厚生省設立
第四節 戦後の感染症と対策
コラム① 神畑村と袮津村の疱瘡神
第二章 感染症と人権
第一節 遊郭と性感染症
(一)上田遊郭と性感染症
(二)「無らい県」の悲劇
コラム② たくましく生きた花柳界の女たち
第二節 地域の感染症対策
(一)村有文書に見る感染症対策
(二)感染症対策を担った衛生警察
第三章 パンデミックと上田小県
第一節 スペイン風邪の流行
(一)スペイン風邪とは
(二)上田小県における流行の実態
(三)社会的影響
(四)県および地域の対応
第二節 スペイン風邪前後にみられたあらたな教育・文化・社会運動
(一)『時報』の発行
(二)児童自由画と農民美術運動
(三)信濃黎明会の創設
(四)信濃同仁会の結成
(五)信濃(上田)自由大学
コラム③「チブスまんえん、病院が満員にならぬ様」
第四章 感染症と公衆衛生
第一節「命の平等」を求めて
(一)無産者医療診療所のあゆみ
(二)上田市医師会の夜間無料診療
第二節 地域に密着した医療
(一)避病院から伝染病病院
(二)上田保健所のあゆみ
(三)地域密着型の依田窪病院
コラム④「すばこ」の神様
第三節 感染症対第と上下水道
(一)悲願だった上田市の上水道
(二)感染症対第に有効な水道
(三)優れた上田市営水道の緩速ろ過方式
付録 近現代上田小県感染症年表
おわりに
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