長野県にはどうして美術館多いの?
長野県には美術館が多いとよく聞きます。実際どのくらい美術館があるのか、どうして美術館が多いのかを調べてみました。
〈美術館の数〉
全国の美術館数は1,064館で、人口10万人あたり0.84館です。美術館数が最も多いのは長野県で人口10万人あたり5.24館(偏差値96.1)と全国平均の6.3倍。総数ベースで見ても長野県の110館は全国最多で、日本の美術館の約10%が長野県に集中しています。
〈どうして美術館が多いのか〉
◆振興策
戦前、長野県が教育県と謳われた時代の名残からか、現在でも芸術・文化の振興に関しては精力的です。県民の意識調査でも、学力実態に伴って教育県としての自覚が削がれている一方で、芸術・文化面での関心は高いです。そのため、内部からの需要が高いです。
◆避暑地
長野県は全国の中でも比較的乾燥した中央高地式気候に覆われ、首都圏と中京圏の近辺に位置するため、岐阜県や山梨県と共に、避暑地として良好な土地であります。また、特に自然に由来する観光資源が豊富にあり、外部からの避暑地としての需要が高いです。
そのため、観光資源の1つとして、軽井沢などの高原地帯に美術館や博物館が数多く造設されています。
◆地域社会
山岳地帯に盆地が点在する長野県では、地域ごとの文化の隔たりが大きく、「陸の孤島」とも表現されるように、閉鎖的な地理環境の中で複数もの伝統的な地域社会が保たれてきました。また、それらに大打撃を被る程の戦災を免れたことも支えになったと考えられます(後の時代、自分達の暮らす地域の歴史性を自覚・主張する際の材料として)。
そのため、地域文化の担い手として、また、街づくりの一環として美術館や博物館が数多く造設されました。
〈参考文献〉
・都道府県別美術館数(2021/1/22)
https://todo-ran.com/t/kiji/14216
・長野県には美術館が多い?(2021/1/22)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12101363017
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投稿者 | なの |
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