2018/05/10、1年生ゼミでの上田探検。信州大学繊維学部に続き、上田蚕種へ。信大の裏口から実にアクセスしやすいミニマムパスを見つけ、そのパスを抜けると旧小県蚕業学校(上田東高校)の真ん前に出ました。
小県蚕業学校は全国で営まれていた養蚕を各地で指導する養蚕教師を養成していた中等教育機関です。全国からここへ養蚕を学びに生徒が集まっていました。国の基幹産業でもあった蚕糸業(養蚕)を支える人材を育成していた学校です。このような言い方が適切かどうかわかりませんが、現在は全国のどこにでもあるいわゆる「普通高校」と化してしまいました。かと言って蚕業学校のまま、現在に残るわけにもいきません。普通高校と化したのはやむを得ない。
この学校の歴史の重さはその校歌にも刻まれています。通過する道路際からは生け垣を挟んでかろうじてそこにある校歌の石碑が垣間見えます。
作詞 土井晩翠
作曲 岡野貞一
何と言う豪華な校歌であることか。『荒城の月』の作詞家・土井晩翠が詞を書き、『故郷』や『春の小川』などの唱歌でおなじみの岡野貞一が作曲しています。うーん、この校歌、ただ事ではありません。
地区コード | 上田地域(上田市) |
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管理番号 | 1076 |
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カテゴリ名 | 歴史文化スポット |
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