「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」を今年も聴きに行きました。今回は第42回、テーマは「ロッシーニ生誕230年~その時代のヨーロッパ」。
はあ、そうですか。
→草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
聴きに行ったのは8/26(金)のプログラム「カリーン・アダム ヴァイオリン ・リサイタル フランク&コルンゴルトのソナタ」です。
草津でアルプホルンの演奏。まるでスイスのごとく。ホテルの送迎もあり。リゾート気分で温泉ばかりでなくコンサートまで堪能できるプチ贅沢の催しにもなっています。
<曲目と演奏者>
曲目
(1)コルンゴルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品6
K.アダム(Vn)、岡田博美(Pf)
(2)ベートーヴェン:セレナード 二長調 作品25
K-H.シュッツ(Fl)、K.アダム(Vn)、般若佳子(Va)
(3)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
K.アダム(Vn)、岡田博美(Pf)
(4)クライスラー:愛のよろこび
(5)アンコール:クライスラー:ウィーン奇想曲
K.アダム(Vn)、岡田博美(Pf)
この音楽祭は1980年以来、42回も続いていることが何よりも尊い。松本で開催されているSKF/OMFのように集客があることを前提とした音楽祭の運営形態もありますが、この草津のように若手が演奏を学ぶアカデミーとそれに付随した小規模のコンサートというハイブリッドの無理のない形態は音楽祭のグッドモデルではないかとかねてから感心をしています。
このプログラムを選んだ理由の一つはコルンゴルト(1897-1957)の曲が生で聴けるということ。ヴァイオリニストのカリーン・アダムさんの生演奏に触れるのはこの日が初めて。なかなかによい演奏をされる方で終始堪能しました。コルンゴルトは近年再評価が高まっている悲運の作曲家です。詳細は略します。若干15-16歳の青年が書いたとは思えないほどの作品ながら、楽曲が構成的とは言いかねる印象があり、「うーん」とうなる作品でした。フィナーレが変奏曲という構成は面白い。ただ変奏曲の面白さがそれほど出ていないかな、という印象が残ります。
出色だった演奏はベートーヴェンの「セレナード」。ベートーヴェンにこんな曲あったの? と思うぐらい全く知りませんでした。しかも軽快な小曲集という感じながら、ベートーヴェンらしい曲想の曲で楽しかった。6楽章構成というのもユニーク。4楽章で終わりかと思ったらまだある、まだある(笑)。機会を改めてこの曲を後日聴いてみよう。
フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」はローラ・ボベスコの演奏でさんざん聴き慣れた曲。今さらながら、です。違う演奏者で聴くことが新鮮です。フランクはフランスの作曲家と思っていたけれどベルギーの人だったのですね。
ふだん聴けない曲を何曲も聴くことができました。印象に残るコンサートでした。
地区コード | 群馬県 |
---|
管理番号 | 3218 |
---|
カテゴリ名 | 祭・イベント |
---|