越後の農民として生まれた吉田東伍は、郷土の大地こそが日本の風土の一部であり、日本を正しく理解するためには、風土を組み立てている郷土についてしっかり見なければならないと考えていた。13年という長い時間をかけて編纂した、大日本地名辞書は人間の活動地帯である「土地」と刻まれた歴史の語り部としての「地名」を大切にすることを教えた。我が国全土の「郷土の未来」を見据えるための学問であると言える。
彼は教育をほとんど独学で行い、図書館に保管されている書籍や学術論文を主な教材としていた。その知識を活かして小学校教諭になった経歴がある。
彼の地理学の研究から、彼は小さな町の目立たない郷土や風土は決して意味のない産物ではなく、日本という国を作る一つの要素として働きかけているのだと伝えているのだと感じた。その小さな積み重ねが11巻もの書籍にまとめられるほどの膨大なデータに成り代わったのだ。日本地理の先立ちとしてまとめ上げられた大日本地名辞書はまさに日本の素晴らしさを詰め込んだ宝だと言える。
地区コード | 新潟県 |
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投稿者 | Ryukic |
管理番号 | 1 |
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カテゴリ名 | 地域の記録 |
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