★東京ステーションギャラリー
昨日2/15、佐伯祐三展を見に行ってきました。佐伯祐三の絵画に魅了されつつ、従来であれば単なる駅舎であった東京駅が110年の時を超えてハレのアーティスティックな空間へと昇華していることにも感銘を受けました。
ドーム状の駅舎の外観から伝わる美しさばかりではなく、内観の質の高さによってその美しさ、歴史の重みがより一層実感できるものとなっています。110年の時間経過が当時でなければなしえなかったデザインと施工の質の高さを引き立てたとも言えます。ここを美術館にリノベートしようという建築活用のデザインが貴い。窓枠に象嵌された丸の内の都市景観の美しいこと。人々が点描されているかのよう。まるでブリューゲル! 当時のレンガのむき出し感もよい。レンガがこんなにも美しく空間に活かされることにも感動しました。
ところで、私がまだ学生だった今から40年ほど昔、美術展と言えば「フランス印象派」以外の企画では客寄せができないとの事情から、その時代は印象派以外の企画展はあまりない、という文化的に寂しい時代でした。佐伯祐三展は大学1年生の時、東京国立近代美術館で開催され、見に行ったことがあります。佐伯祐三の作品に数多く接するのはその時以来。開催年をチェックしてみると1978年でした。おやおやもう45年も前!?
その後数十年が経過し、美術館も増え、現在は多様なアーティストの作品が各所で企画展示されています。文化的に不毛なあの頃に比べると雲泥の違いがあります。よい時代になりました。東京ステーションギャラリーは、そうした美術館の中でも、東京駅を利用したユニークな美術館です。美術館自体がアートです。訪れて実に楽しい。移動で必ず立ち寄る東京駅内にあるという立地のよさもよい。暇あるたび、たびたび訪れてみたいと思うほどの楽しさに満ちたスポットです。
地区コード | 東京都 |
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投稿者 | ミッチー |
管理番号 | 3278 |
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カテゴリ名 | 気になるスポット |
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