上田市の生物を中心とした自然環境についてのまとめ
★クリップ探求テーマとしては上田市の自然について、特に動物を中心として深めていきたいと考えています。自然豊かな上田に生息する生物について調べ、上田ならではの環境を見つけたり、地元と比較して探求していきたいとです。自然について興味を持ってもらい、ふとした景色に目を向けていただけたら嬉しいです。
近所で見つけたニホンカナヘビです。
名前だけ聞くとヘビの一種と勘違いされやすいですが、トカゲの一種です。
ニホントカゲと勘違いされる方もいますが、ニホントカゲの皮膚はツルツルで、特に幼体の尾は青みがかかっているのが特徴ですが、ニホンカナヘビの皮膚はカサカサと乾燥しており、体に対して尾が長いのが特徴です。
飼育したことがありますが、たまたま卵を持ったメスの個体で3匹の幼体も見ることができたのを覚えています。
生餌しか食べないので、クモやバッタなどを飼育ケースに入れるなどする必要があります。また、温度が維持できない場合、冬眠してしまうので、飼育には注意が必要です。
地元では標高あるいは地形の関係かカナヘビを見たことはなかったので、観察することができてよかったです。
長野大学裏の恵みの森で観察できたニホンジカの痕跡です。
足跡:ニホンジカの足跡は二つの蹄が特徴です。ニホンカモシカも似た特徴を持ちますがニホンジカの方が一般的に幅が狭いとされています。
糞:足跡と同様にニホンカモシカと似た特徴を持ちますが、個数と縦横比からおおよそ正確に判別することが可能と考えられています。
参考文献
安藤正規、島村咲衣、後藤真希(2015)「形態的特徴からニホンジカおよびニホンカモシカの糞を判別する」『日本森林学会大会発表データベース』
角研ぎ跡:オスが木に自身のツノをこすりつける習性によるものです。縄張りを示すマーキングの意味やツノを立派に見せて繁殖に有利にするためなどとされています。
他にもニホンジカの食痕も観察できました。食痕とはニホンジカが高いところにある葉などを食べようとして、食べやすい高さになるように枝を折ってしまった跡です。植物の若木を折ったり、成長を妨げてしまいます。
ニホンジカは森林の芽吹きに影響を与えるだけでなく、農作物にも影響を与えています。シカは獣害の中で最も割合が高く、全国的に問題となっています。対策が講じられてはいますが、なかなか難しい課題であると感じます。
7月17日に学内で見つけたニホントカゲです。
幼体は尾が青くなっているのが特徴です。当時近くに3匹ほど同じようなサイズの個体がいたので、兄弟であると思われます。
この時期にニホントカゲもニホンカナヘビも学内で観察することができました。
実家の方ではニホントカゲしか見られなかったので、どちらも同じ場所で観察できるというのは新鮮でした。地元の方は標高がかなり高めであったので、カナヘビは適応していないのかなと考えました。
改めて観察していると、ニホントカゲの方が蛇行のようにスルスル動くように感じました。
千曲川で観察できた水鳥です。
冬になってから水鳥がよく見られるようになりました。
画像上の真ん中に見える鳥は、種類までは判断することができませんでしたが、羽を広げた姿がカワウとみられるようなシルエットでした。
他にも画像手前と奥にカモ類が泳いでいるのが確認できました。中には幼個体とみられる小型の個体も泳いでいました。
冬に個体数が増加したように感じたのは冬鳥が越冬するためにやって来たことが関係していそうだと感じました。
千曲川で観察できた水鳥です。
画像はサギです。サイズ的、時期的ににダイサギだと思われます。
一般的にシラサギと呼ばれるサギは「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」とサイズによって種類が異なります。
ダイサギは日本では亜種が渡り鳥としてやってきますが、夏鳥としてやってくる種と冬鳥としてやってくる種がいるため、一年を通して観察することができます。
チュウサギは日本には夏鳥としてやってきます。水田に多く見られます。
コサギは留鳥で一年を通して観察することができます。2種よりも小型で、夏羽は頭部に飾り羽を持っています。
秋ごろに川の比較的浅めのところにサギが集まっていたのを見かけたことがあったので、千曲川はサギにとって良い餌場となっているのだと考えました。